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2012年07月03日

お中元

6月に入ると、あちらこちらでお中元商戦が繰り広げられ、ニュースなどでも話題になりますね。年末の歳暮が年末のご挨拶なら、お中元は夏のご挨拶。お世話になった人々に感謝の気持ちを込めて贈り物をする習慣です。
このお中元の習慣は、どうしてできたのでしょうか。

 

お中元は、古代中国の三元に由来します。中国の三教(儒教、仏教、道教)のひとつである道教において、1月15日の上元に天神様、7月15日の中元に慈悲神様、10月15日の下元に水と火の神様を祀る風習がありました。このうちの中元が、仏教の盂蘭盆会と結びつき、お盆の供物を親戚などに届けるようになったのが、お中元の由来とされています。やがて江戸時代になると、親類やお世話になった人へ感謝の気持ちを込めて贈りものをする習慣へと変化し、定着して行きました。


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■お中元の贈り方 
お中元はいつ頃、どんなものを贈ればよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。そんな時にはお中元の基本を知っておくと安心です。

 

【贈る時期】
お中元を贈る時期は、地方によって異なります。本来、中元は旧暦7月15日をさし、お盆のお供えものを贈っていた風習に由来するため、それをどう捉えるかで違ってくるからです。

・新暦で考えるところでは、7月初旬から7月15日まで。(東日本に多い)
・月遅れで考えるところでは、8月初旬から8月15日まで。(西日本に多い)
※最近は新暦で考えるところが増えています。

もし、お中元の時期を逃してしまっても、表書きを変えれば贈ることができます。立秋の前日までは「暑中御見舞」、立秋に入ったら「残暑御見舞」として届けましょう。目上の方に対しては、「暑中御伺い」「残暑御伺い」とします。


【贈る相手】
お中元は、お盆の供物を自分の家だけではなく他者にも届けるようになり、やがて感謝のしるしになったもの。思いをかたちにするために贈る相手が広がったわけですから、日本的な思いやりにあふれた習慣といえるでしょう。

 

そのため、昔から両親、親戚、仲人、先生、上司、先輩、お得意様などに贈るものとされていますが、誰に贈らなくていけないという決まりはないので、贈りたいという気持ちを大切にしてはいかがでしょう。職場や立場によっては、受け取りを禁止するところや、控えたほうがいい場合もあるので、その点は注意してください。

 

ただし、1年限りではなく、ある程度続けて贈るものです。また、お中元(上半期に対する感謝)とお歳暮(下半期に対する感謝)のどちらか一方しか贈らない場合には、1年間の感謝を込めてお歳暮を贈ったほうが良いとされています。今回だけ贈りたい場合には、表書きを「御礼」や「感謝」にすると良いでしょう。

 

最近は友人へ贈る方も増えていて、コミュニケーション手段のひとつになっています。そうした場合は堅苦しく考えず、気軽なサマーギフトと捉えてみると、贈る楽しみが増すでしょう。


【お中元の相場】
金額の相場は3,000円~5,000円位と言われていますが、お世話になった度合によって変わり、おつきあいが深いほど高め、贈り手の年齢が高いほど高額になる傾向があります。親戚や知人であれば3,000円、会社の上司なら5,000円、特別にお世話になった人なら5,000円~10,000円程度が目安で、お歳暮よりもお中元のほうが低額になる傾向があります。いずれにしても、お互いに負担にならない程度にしましょう。

 

【どんなものを】
内容は、本来お盆のお供え物だったことから食べものが主流になりますが、先方に喜ばれることが大切なので、好みや家族構成などに配慮して選びましょう。夏場は食べものの傷みが早いので、生ものや賞味期限の短いものは、不在期間にあたらないよう、事前に確認しておくと安心です。

 

また、目上の方に対しては、お金を贈ることと同様の金券類、踏みつけることに通じる履物類、勤勉を奨励する筆記用具や時計を贈るのは失礼だといわれています。そんなつもりは無くても気にする方もいらっしゃるので、心配な場合には、こうしたものは避けたほうが無難でしょう。

 

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