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2016年09月20日

衣替え

10月1日は、夏服から冬服に変わる衣替えの日。制服のある学校や会社では一斉に長袖になりますね。この衣替えにもちゃんと由来があります。

 

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■衣替えの由来
中国の宮廷で、旧暦の4月1日と10月1日に夏服と冬服を入れ替えていたことから始まった習慣です。日本へは、平安時代頃に伝わり、室町時代から江戸時代にかけて、四季に合わせて式服を変える習慣が定着しました。

 

当初は、貴族社会で年に2回、夏装束と冬装束に替えるだけでしたが、江戸時代の武家社会では年に4回になり、4月1日から5月4日までが袷(あわせ)という裏地付きの着物。5月5日から8月末までは帷子(かたびら)という裏地なしの単衣仕立ての着物を着用。9月1日から9月8日までの1週間程、また袷を着て、9月9日から3月末までは綿入れ(表布と裏布の間に綿を入れた着物)を着用するように定められていたそうです。

 

明治維新で新暦が採用されると、夏服は6月1日~9月30日、冬服が10月1日~5月31日となりました。学校や官公庁、制服のある会社などは、現在もこの日をめどに衣替えを行っています。

 

 


■季節と着物
和服では、この衣替えのしきたりが今も重要視されています。
着物には袷(あわせ)、単衣(ひとえ)、薄物(うすもの)などがありますが、これらは着る時期が決められています。
一番長く着られるのは袷で、10月から冬を過ぎて5月末までです。6月は単衣、7月8月の暑い時期には薄物、9月には単衣に戻り、10月からはまた袷の季節になります。袷の出番が長いので、最初に着物を作るときは袷にする方が多いようです。

 

また、着物の場合、仕立てばかりでなく、四季折々にふさわしい柄があります。冬には雪輪や枯山水、そして椿や南天、梅で春を待ち、春には芽吹きや蝶、桜など。夏には藤やあやめ、魚や流水模様、秋になれば菊や萩、もみじ、月などその季節ならではの柄でおしゃれを楽しみます。ただし、実際の季節より一足早く身に着けるのが粋で、桜が咲き誇る頃に桜を着るのは野暮だといわれています。

 


 

■衣類の手入れ「虫干し」
昔から衣類の手入れとして「虫干し」が行われてきました。天気の良い空気の乾いた日に陰干しをして、衣類につく虫やカビを防ぎます。衣類のほか、書画や調度品なども虫干しをして大切に保管されてきました。

 

虫干し.png

 

・虫干しカレンダー
<夏の土用:7月下旬>
夏の発生しやすい害虫を防止します。
<秋の土用:9月下旬~10月中旬>
夏の間についた虫を追い出します。
奈良の正倉院の虫干しは有名で、宝物が外に出され、国宝の見学が可能になります。
<冬の土用:1月下旬~2月上旬>
「寒干し」ともいい、冬の乾燥を利用して、湿気を抜きます。

 

夏物は洗濯機で洗えるものが多いもの。秋晴れの洗濯日和を利用して、スッキリきれいにしてしまいましょう。

 


こちらもあわせてご覧ください。
【暮らしの中の歳時記】浴衣の洗い方・しまい方

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