日々の便り

2015年12月27日

「祝い箸」は「神人共食」のためのおめでたい箸

「新年を迎える準備シリーズ」第11回は、「祝い箸」についてご紹介します。

おせち料理やお雑煮をいただくときは、普段使いのお箸ではなく、「祝い箸」を使います。祝い箸は末広がりの八寸(約24センチ)で縁起が良く、「両口箸」「柳箸」「俵箸」とも呼ばれていて、祝い事には欠かせない箸なのです。

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祝い箸は両方の先端が細くなっていて、一方を年神様、もう一方を人が使い、年神様と食事を共にするという意味が込められています。「神人共食」といい、神様と共に食事をすることで1年の恩恵を授かります。使いやすそうだからといって、ひっくり返して取り箸にしてはいけません。

米俵のように中ほどが太めなので「五穀豊穣」、また、「はらみ箸」と呼んで「子孫繁栄」も表します。神聖な木とされる柳を使っている場合には、縁起良く「家内喜箸(やなぎばし)」と書きます。

祝い箸は各々の名前を書いた箸袋に入れ、使った後は自分で清めて(洗って)、松の内(元旦~1月7日。地方によっては15日)は同じ箸を使います。松の内とはいかなくても、せめておせち料理やお雑煮をいただくときは、祝い箸を使いたいもの。
ぜひ、祝い箸も揃えて、新年を祝ってくださいね。

【暮らしを彩る年中行事】お正月
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【四季と行事食】祝い箸の由来と使い方
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