日々の便り

2015年12月31日

2016年は申年。難が「去る」で良い一年に。

2016年は十二支の9番目、申(さる)年です。申は動物に当てはめると猿になります。猿は人間に似ているので、古くから世界各地で神聖なもの、神秘的なものと考えられてきました。日本でもニホンザルを神の使いと捉えた例がたくさんあります。猿は「去る」に通じるため、難が去ると信じられていました。馬の守護神として厩舎に祀られることも多く、「見ざる聞かざる言わざる」で有名な東照宮の「三猿」も、神馬をつなぐ神厩舎に彫られています。
申年生まれの人の特徴は「器用で明朗活発。好奇心旺盛で要領がいい反面、落ち着きがない」といわれていますが、どうでしょうか。

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さて、1月の和風月名は「睦月」。いわれにはいくつかの説がありますが、親族が集まって親睦を深める、仲睦まじい月であるとする説が最も有力だそうです。また、「正月」は「一年の初めの月」という意味。「正」の字には「年のはじめ」「年があらたまる」という意味があります。
一年の初めに家族揃っておせち料理をいただいたり、初詣に出かけたりと家族で楽しく過ごす時なので、「正月」も「睦月」も日本の良き伝統にぴったりの月名ですね。

そして、1月1日から七十二候では「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)」です。雪の下で麦が芽をだす頃。浮き上がった芽を踏む「麦踏み」は日本独特の風習です。
雪の下でも春を待つ新芽が力強く育っています。私たちも寒さに負けず、元気で良いお正月を過ごしたいものですね。

【暮らしを彩る年中行事】お正月
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