日々の便り

2016年05月04日

「端午の節供」そして「立夏」。夏の気配に「蛙始鳴」。

5月5日は「端午の節供」。「こどもの日」として知られている端午の節供は五節供の一つです。もともとは古代中国で行われていた菖蒲(しょうぶ)や蓬(よもぎ)で邪気祓いをする行事でしたが、平安時代に日本に伝わると「端午の節会」という宮中行事になり、さらに日本古来の田植え前の行事「五月忌み」と結びつくようになりました。当時は、田植えの前に早乙女たちが菖蒲や蓬で穢れを祓う女性のためのまつりでもありました。
その後、武士の時代になると「菖蒲」が「尚武」や「勝負」につながると考えられ、男の子の成長と立身出世を願う祭りとして定着しました。空高く泳ぐ鯉のぼりも、江戸時代、武家で男の子が生まれた印として立てられた幟(のぼり)をまねたもの。鯉が滝を登って竜となったという「登竜門」伝説に由来しています。

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また、今日は二十四節気の立夏。暦の上ではこの日から立秋の前日までが夏です。気温が高くても湿度が低く、すごしやすい時期です。新緑の季節、田んぼでカエルが鳴き出すのもこの頃。七十二候では「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」になります。カエルたちが田植え後の水田の中をスイスイ泳ぎ、活発に活動を始めます。「かわず」はカエルの歌語・雅語です。

まさしく、夜になると田んぼからカエルの大合唱が聞こえる時期です。中でも二ホンアマガエルは、身近でよく見るカエルです。緑色の小さなからだで、近づいていっても逃げないので子どもたちにも人気です。昔からアマガエルが鳴くと雨が降るといわれて農作業の目安にもされていたアマガエル。アマガエルは本当に雨が降るのがわかるのでしょうか。
また、なぜ、あんなに大きな声で鳴いているのでしょうか。
以前住んでいたマンションは周りに田んぼがいっぱいで、わが家のベランダ(4階)の鉢植えにアマガエルが何匹かいたのが不思議だったのですが、調べていくうちにその謎も解けました。
詳しくはこちらをご覧くださいね。
【暮らしの中の歳時記】アマガエル
http://www.i-nekko.jp/kurashi/2016-050310.html

【季節のめぐりと暦】二十四節気/立夏
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/rikka/index.html
【暮らしを彩る年中行事】五節供とは・端午(たんご)
http://www.i-nekko.jp/nenchugyoji/gosekku/tango/
【食の歳時記・旬の味】粽(ちまき)・柏餅
http://www.i-nekko.jp/shoku/2016-050110.html
【暮らしの中の歳時記】菖蒲湯
http://www.i-nekko.jp/kurashi/2016-050110.html
【暮らしの中の歳時記】アマガエル
http://www.i-nekko.jp/kurashi/2016-050310.html

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