日々の便り

2017年12月21日

「ん」のつく「運盛り」で冬を乗り切る「冬至」の知恵

12月22日は「冬至」。北半球では太陽が一年で最も低い位置にきて、日が一番短くなる日です。ということは、明日からは日が長くなるということで、「一陽来復(いちようらいふく)」といって、今日を境に運が上昇するといわれています。

冬至には、「冬至かぼちゃ」「冬至がゆ」「柚子湯」などで、厄払いや無病息災を願う風習があります。
「ん」のつくものを食べると「運」が呼びこめるといわれ、冬至かぼちゃ(南瓜:なんきん)もその一つ。冬至がゆは小豆を入れたお粥で、赤い小豆の力で厄払いをします。小豆粥の作り方をご紹介していますので、ぜひ食べてみてくださいね。
※小豆粥の作り方はこちら

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そして食後には「柚子湯」につかってのんびりしましょう。冬が旬の柚子は香りも強く、強い香りのもとには邪気がおこらないという考えもあり、「一陽来復」の運を呼びこむ前に、禊(みそぎ)として柚子湯で身を清めました。もちろん、血行促進して体を温める効果もあるので、柚子湯に入ると風邪をひかないといわれています。
冬至の風習には元気に冬を越す知恵がいろいろ詰まっているのですね。

また、七十二候では今日から「乃東生(なつかれくさしょうず)」。これに対して夏至の頃には「乃東枯(なつかれくさかるる)」があります。
乃東とは夏枯草の別名で、うつぼ草のことをさし、冬至の頃に芽を出し、夏至の頃に枯れるという珍しい花です。花の形が弓矢を入れる道具の「靭(うつぼ)」に似ていることからその名があります。

【季節のめぐりと暦】二十四節気/冬至
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【四季と行事食】小豆粥
https://www.i-nekko.jp/mikaku/mikaku_fuyu/azuki-kayu/

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