日々の便り

2017年12月27日

「祝い箸」は「神人共食」のためのおめでたい箸

おせち料理やお雑煮をいただくときは、普段使いのお箸ではなく、「祝い箸」を使います。
祝い箸は、末広がりの八寸(約24cm)で縁起が良く、「両口箸」「柳箸」「俵箸」とも呼ばれる祝い事には欠かせない箸で、水引がついていたり、寿と書かれていたりする箸袋に入っています。

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祝い箸は、両方の先端が細くなっています。これは、一方を年神様、もう一方を人が使い、年神様と食事を共にするという意味が込められているからです。これを「神人共食」といい、神様と共に食事をすることで一年の恩恵を授かります。使いやすそうだからといって、ひっくり返して取り箸にしてはいけません。

また、米俵のように中ほどが太めなので「俵箸」といい「五穀豊穣」、「はらみ箸」と呼んで「子孫繁栄」も表します。神聖な木とされる柳を使っている場合には、縁起良く「家内喜箸(やなぎばし)」と書きます。

祝い箸は各々の名前を書いた箸袋に入れ、使った後は自分で清めて(洗って)、松の内(元旦~1月7日。地方によっては15日)は同じ箸を使います。松の内とはいかなくても、せめておせち料理やお雑煮をいただくときは、祝い箸を使いたいもの。ぜひ、祝い箸も揃えて、新年を祝ってくださいね。

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