日々の便り

2018年12月18日

正月に欠かせない、年神様の魂が宿る「鏡餅」

餅は、昔から神様に捧げる神聖な食べものとして、祝い事や祭りには欠かせないものでした。「鏡餅」も正月には欠かせません。「鏡餅」は、新年の神様である年神様の依り代(よりしろ)、つまり家にやってきた年神様の居場所なのです。

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鏡餅の丸い形も、「鏡餅」というネーミングも、昔の鏡「銅鏡」に見立てて作られたことに由来します。伊勢神宮をはじめ、鏡をご神体としているところもたくさんあります。鏡餅は年神様の依り代ですから、ご神体としての鏡をお餅であらわしたのです。餅を大小2つ重ねるのは、月と太陽、陰と陽を表しているといわれています。

年神様は、新しい年の幸福や恵みとともに、私たちにその年の「魂」を分けてくださると考えられてきました。「魂」とは、例えると私たちの生きる力、気力のようなもので、その「魂」は年神様が依りついた餅(鏡餅)に宿るとされ、この餅を「御年魂」(御年玉)として分け、「雑煮」にして食べることで、その年の「魂」をいただいたのです。

鏡餅も門松同様、29日、31日を避けて飾り、1月11日(地方によっては15日)の鏡開きにお雑煮やお汁粉などにしていただきます。鏡餅は供え、開き、食べてこそ意味を成します。鏡餅の役割について詳しくは「暮らし歳時記」のサイトもぜひ、ご覧ください。鏡餅の飾り方もご説明しています。

【暮らしを彩る年中行事】お正月
http://i-nekko.jp/nenchugyoji/shinnen_junbi/
【暮らしを彩る年中行事】お正月/鏡餅
http://i-nekko.jp/nenchugyoji/shinnen_junbi/kagamimochi/

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