日々の便り

2019年02月13日

冬のオホーツク海の絶景。命を育む「流氷」

2月14日から、七十二候の「魚上氷(うおこおりをいずる)」に入ります。水がぬるみ、割れた氷の間から魚が飛び跳ねる頃。春の足音を感じて、魚たちも活気づくのでしょうか。春先の薄く張った氷をさす「薄氷(うすらい)」は、早春の季語です。

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しかし、オホーツク海に面した北海道沿岸では、今まさに流氷の季節。2019年は1月28日に今季初めて網走で流氷が観測されました。流氷ははるか遠くアムール川の河口付近で凍った海氷が風や海流によって、オホーツク海南端の知床半島付近に流れ着いたもの。世界遺産にもなっている知床半島は、オホーツク海の南端で流氷の受け皿のような位置にあります。
例年約2ヶ月は流氷に閉ざされる網走では、流氷ツアーも盛んで、専用の船で流氷の海を割り進み、雄大な景色を堪能できます。タイミングが良ければ、アザラシや絶滅危惧種のオオワシなどの姿も見られます。一度はそんな大自然を目の当たりにしてみたいものですね。

また、流氷には植物プランクトンが取り込まれているので、食物連鎖の起点にもなっているそう。流氷が豊かなオホーツク海を育てているといえるのですね。

【季節のめぐりと暦】七十二候
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしのまつり・遊び】流氷
https://www.i-nekko.jp/kurashi/2019-021210.html

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