日々の便り

2019年02月23日

七十二候「霞始靆」。梅の花は見ごろ、天神さまでは梅まつりも

2月23日からは七十二候の「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」。春霞がたなびき始める頃という意味です。都会では春霞といってもピンとこないかもしれませんが、朝方や昼間に遠い山などを眺めると、景色がぼやけて見えることがあります。
霧や靄はかかる、立ちこめるといいますが、霞はたなびくといいますね。日本人の繊細な感性がその違いを感じ取ってきたのでしょう。そして夜になると霞とはいわず、朧(おぼろ)となります。空を見上げるとお月様が霞んで見えることがありますね。「朧月(おぼろづき)」と呼ばれる春のお月様です。

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2月25日は菅原道真の忌日。道真を祀る全国の神社では境内の梅が見ごろとなり、梅まつりが開催されるところもあります。
京都の北野天満宮で行われる「梅花祭」もそのひとつ。かつては「北野菜種御供(きたのなたねごく)」として、ご祭神を「なだめる」と音の通じる「菜種の花」を献じましたが、明治以降は菜の花がない時期となり、道真が好んだという梅を代わりにするようになりました。時期によっては雪中梅を鑑賞することもできるそうです。また、この日は「梅花祭野点(のだて)大茶湯」も催されます。豊臣秀吉がここで北野大茶湯を催した故事にちなみ、昭和27年から始まった行事で、梅の花が盛りを迎えた境内で芸妓さんたちによる華やかな野点が楽しめます。

【季節のめぐりと暦】七十二候
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしのまつり・遊び】梅の花・梅まつり
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_fuyu/umenohana/

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