日々の便り

2019年04月19日

穀物を潤す春の雨が降る「穀雨」。恵みの雨の名前いろいろ

4月20日は二十四節気の「穀雨」。「雨が降って百穀を潤す」という意味です。
この頃は、暖かな雨が降り田畑を潤します。春先の変わりやすい天気も安定するので、種蒔きなどにちょうど良い季節で、穀雨は農作業の目安とされていました。

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さて、雨を表すことばはたくさんありますが、春に降る雨の呼び名をいくつかご紹介します。降ったり止んだりと定まらない雨を「春時雨(はるしぐれ)」、しとしと静かに降る雨は「春雨(はるさめ)」、反対に激しく降るにわか雨を「春驟雨(はるしゅうう)」といいます。花の開花を促すように降る雨は「催花雨(さいかう)」、菜の花などの花々が咲く時期の雨は「菜種梅雨(なたねづゆ)」と呼ばれます。
四季の雨の名前はこちらでもご紹介しています。
【暮らしの中の作法】風流なことば/雨の名前
https://www.i-nekko.jp/sahou/word/ame/

七十二候では「葭始生(あしはじめてしょうず)」になります。
水辺の葭(あし)が芽吹き始める頃で、夏には背を伸ばし、秋に黄金色の穂をなびかせます。
葭は蘆、葦とも書きますが、「あし」が「悪し」に通じるということで「よし」ともいわれ、昔から、「よしず」や「すだれ」などに使われる身近な植物です。

【季節のめぐりと暦】二十四節気
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしの中の作法】雨の名前
https://www.i-nekko.jp/sahou/word/ame/

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