日々の便り

2019年05月05日

二十四節気「立夏」。豊作を願う全国の御田植祭

5月6日は二十四節気の「立夏」。暦の上ではこの日から立秋の前日までが夏です。新緑の季節、田んぼでカエルが鳴き出すのもこの頃。七十二候では「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」になります。

水をはった田んぼからカエルの合唱が聞こえてきますが、折しも5月5日の端午の節供の由来には、田植えに臨む早乙女の神事が関係していましたね。
いまでも全国各地でお田植え神事が行われていますが、その中で日本三大御田植祭といわれるのが、三重県志摩市の伊雑宮御田植祭、大阪住吉大社の御田植神事、千葉県香取神宮の御田植祭です。

pixta_33127909_M_s.jpg

伊雑宮(いざわのみや)で毎年6月24日に行われる「伊雑宮御田植祭(いざわのみやおたうえまつり)」は、国の重要無形民俗文化財にも指定されています(登録名は「磯部の御神田(いそべのおみた)」)。
大阪の住吉大社の御田植神事は、厳粛な神事であると同時に盛大で賑やかな舞いが繰り広げられることでも有名で、こちらも国の重要無形民俗文化財に指定されています。2019年は6月14日に行われます。
千葉県の香取神宮の御田植祭は、通称「かとりまち」と呼ばれ、1日目は耕田式、2日目は田植式と2日間にわたって行われます。例年4月の第1土曜・日曜に行われるので、桜の開花時期と重なり、桜の花が祭りに彩りを添えます。

【季節のめぐりと暦】二十四節気/立夏
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/rikka/
【暮らしの中の歳時記】アマガエル
https://www.i-nekko.jp/kurashi/2018-050910.html

ページトップへ