日々の便り

2019年09月07日

二十四節気「白露」。菊の「被せ綿」で長寿を願う重陽の節供

9月8日は二十四節気の「白露(はくろ)」。秋が深まり、草花に朝露がつきはじめる頃という意味です。七十二候では「草露白(くさのつゆしろし)」となり、草に降りた露が白く光って見える頃で、朝夕の涼しさが際立ってきます。本格的な秋の到来です。

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さて、そんな清々しい草の露を用いた行事があります。それは9月9日「重陽の節供」の「被せ綿(きせわた)」です。
重陽の節供は五節供のひとつで、最大の陽数「9」が重なるおめでたい日として、不老長寿や繁栄を祈願しました。旧暦では菊の季節でもあったので「菊の節供」とも呼ばれています。被せ綿は、前の晩に菊に綿を被せておき、9日の朝、夜露と香りのしみこんだ綿で体を拭いて不老長寿を願う重陽の節供を象徴する行事です。重陽の節供や被せ綿については、こちらをご覧ください。
【暮らしを彩る年中行事】五節供/重陽
https://www.i-nekko.jp/nenchugyoji/gosekku/chouyou/

また、「秋の七草」も可憐な花を咲かせる季節です。「春の七草」は食べられますが、秋の七草は鑑賞するもの。万葉の歌人、山上憶良が「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」と詠んだ歌が由来といわれています。では、どんな草花なのでしょう。憶良は「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」と詠んでいます。「朝貌の花」は、「朝顔」「木槿(ムクゲ)」「桔梗」「昼顔」など諸説ありますが、一般的には「桔梗」を指すとするのが有力です。
それぞれがどんな花なのかは、こちらをご覧ください。
【暮らしの中の歳時記】秋の七草
https://www.i-nekko.jp/kurashi/2018-090310.html

【季節のめぐりと暦】二十四節気
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしを彩る年中行事】五節供/重陽
https://www.i-nekko.jp/nenchugyoji/gosekku/chouyou/
【暮らしを彩る年中行事】五節供/重陽/菊づくし
https://www.i-nekko.jp/nenchugyoji/gosekku/chouyou/kikuzukushi/
【暮らしの中の歳時記】秋の七草
https://www.i-nekko.jp/kurashi/2018-090310.html

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