日々の便り

2021年02月07日

七十二候「黄鴬睍睆」。道具に感謝の心を込めて「針供養」

2月8日からは七十二候の「黄鴬睍睆(うぐいすなく)」です。山里で鴬が鳴き始める頃。春の訪れを告げる鴬は「春告鳥(はるつげどり)」とも呼ばれます。「梅に鶯」とよくいいますが、梅の花も早春一番に開花するおめでたい花。実際に梅の木にとまる鶯色の鳥はメジロだそうですが、春の到来を表すおめでたい梅と、春の訪れを告げる鶯の取り合わせは人々の理想のイメージで、「取り合わせが良いふたつのもの。美しく調和するもののたとえ」として親しまれてきました。

また、2月8日は「事八日」の日。「事」とは、もともと祀りあるいは祭りを表す言葉で、コトノカミという神を祀るおまつりの日です。そのおまつりが12月8日と2月8日の2回あり、「事八日」「事の日」などといわれました。
「事」が始まるのを「事始め」、「事」が終わるのを「事納め」といいますが、実は、コトノカミが「年神様」か「田の神様」かで、事始めと事納めの時期が逆転します。

農家ではコトノカミは田の神様なので、作業を締めくくる12月8日が「事納め」。年が明け農作業を開始する2月8日を「事始め」としました。
コトノカミを年神様ととらえるところでは、年神様を迎えるために正月準備を始める12月8日を「事始め」、2月8日を「事納め」としました。「事」を何ととらえるかによって、一方の始まりの日はまた一方の終わりの日になるわけです。

pixta_17260553_S針供養.jpg

事八日には「針供養」が行われますが、地方や社寺によっては12月8日に針供養を行うところもあります。古くなった針や、折れたり曲がったりした針、さびた針などを豆腐やこんにゃくなどに刺して供養し、裁縫の上達を願います。

また、里芋、大根、にんじん、ごぼう、こんにゃく、小豆などを入れた「お事汁」を食べ、無病息災を願う風習もあります。栄養豊富なお事汁は、寒い季節に体の芯から温まる伝統の健康長寿食といえますね。作り方をこちらで紹介しています。
【旬の味覚と行事食】お事汁
http://www.i-nekko.jp/gyoujishoku/fuyu/otoso/


【季節のめぐりと暦】七十二候
http://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしを彩る年中行事】事始め・事納め
http://www.i-nekko.jp/nenchugyoji/sonohoka/kotohajime/
【暮らしのまつり・遊び】針供養
http://www.i-nekko.jp/matsuritoasobi/fuyu/hari-kuyo/
【旬の味覚と行事食】お事汁
http://www.i-nekko.jp/gyoujishoku/fuyu/otoso/

ページトップへ