日々の便り

2021年05月04日

二十四節気「立夏」。「端午の節供」には菖蒲湯で厄除け

5月5日は「端午の節供」。二十四節気では「立夏」。暦の上ではこの日から立秋の前日までが夏です。新緑の季節、田んぼでカエルが鳴き出すのもこの頃。七十二候では「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」になります。

「こどもの日」として知られている端午の節供は、五節供の一つです。もともとは古代中国で行われていた菖蒲(しょうぶ)や蓬(よもぎ)で邪気祓いをする行事でしたが、平安時代に日本に伝わると「端午の節会」という宮中行事になりました。さらに日本古来の田植え前の行事「五月忌み」と結びつき、田植えの前に早乙女たちが菖蒲や蓬で穢れを祓う女性のためのまつりでもありました。その後、武士の時代になると「菖蒲」が「尚武」や「勝負」につながると考えられ、男の子の成長と立身出世を願うまつりとして定着しました。

昭和23年に「国民の祝日に関する法律」で「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日となり、男女の区別なくお祝いをするようになりました。もうすぐ「母の日」ですが、5月5日も母に感謝する日なのですね。

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さて、菖蒲の厄除けでおなじみなのが、菖蒲湯です。香り豊かな菖蒲湯を楽しむには、香りの良い葉の部分と血行促進などの効果がある茎の部分を10本ぐらいまとめて、追い炊きなら水から、給湯式なら空のうちから湯船に入れて、少し高めの温度に沸かします。
詳しい菖蒲湯の楽しみ方は、こちらをご覧ください。

【暮らしの知恵・暮らしのヒント】菖蒲湯


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