日々の便り

2021年05月25日

七十二候「紅花栄」。初夏の味覚「さくらんぼ」

5月26日から七十二候では「紅花栄(べにばなさかう)」です。
紅花の花が咲きほこる頃という意味ですが、実際にはもう少し遅めの地域が多いそうです。
紅花はシルクロードを経て飛鳥時代に日本に伝えられたといわれ、万葉集にも「末摘花(すえつむはな)」として登場しています。紅花は染料や口紅になり、珍重されました。ちなみに、「紅(くれない)」という色名は、紅花の古い呼び名に由来しています。

紅花を県の花としている山形県では、江戸時代、最上川流域の土壌と気象が紅花栽培に適していることから栽培が盛んになり、「最上千駄」といわれるほど発展しました。ちなみに「駄」とは、馬1頭が背にする荷物を数える単位で、 千駄とは千頭の荷物=それほどたくさんということを表しています。時代を経て、化学染料などの台頭で紅花の生産量も激減しましたが、紅花の持つ美しさは今も人々を魅了しています。


さくらんぼ02_pixta_66194725_S.jpg

さて、初夏の頃は様々な果物が出回り始めます。中でも人気のひとつが「さくらんぼ」。つやつやと赤い実が2粒仲良くつながった姿や、デザートの上にちょこんと乗っているところなど、かわいさ満点の果物です。山形県は「佐藤錦」など美味しいさくらんぼの一大産地。日本のさくらんぼ生産量の3/4を占めています。栽培の歴史や、さくらんぼの種類、美味しいさくらんぼの選び方など、さくらんぼの豆知識を集めてみました。

【旬の味覚と行事食】さくらんぼ


【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らしの中の歳時記】紅花
【旬の味覚と行事食】さくらんぼ


ページトップへ