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2015年08月20日

虫の声

9月頃になると、あちらこちらで秋の虫たちが鳴き始めます。「虫の声」「虫の鳴き声」「虫の音」などといいますが、これはオスたちが求愛のために翅(はね)を摺り合わして鳴らしているもので、まるで素敵な楽器を持っているようですね。ちょっとした草むらや、家のまわりでも、小さな音楽家たちが演奏会を始めているかもしれません。テレビを消して、耳を傾けてみてはいかがでしょう。
飼って、鳴き声を楽しんでみるのもいいですね。

鈴虫.jpg

 

俳句で「虫」と言えば、秋に草むらで鳴く虫たちのことを指し、秋の季語です。虫の声が幾重にも重なって賑やかな様子を表す「虫時雨」(むししぐれ)や「虫集く」(むしすだく)、暗闇に虫の声だけが聞こえる「虫の闇」、昼間でも鳴いている「昼の虫」など、「秋」の風情を表す言葉もたくさんあります。

 


■虫の鳴き声の聞き分け方
童謡「虫の声」を、口ずさむといろいろな虫の鳴き声が出てきますね。
子どもの頃は、面白くてそこだけ何回も歌ったりしませんでしたか?
大人になって忘れてしまったかもしれない虫の声のおさらいです。

 

・家の近くで鳴いている虫
こおろぎ2.png

【スズムシ】リーンリーン♪
鈴を打ち合わせるように鳴きます。
【エンマコオロギ】リリリリ♪
いかつい顔が閻魔大王に似ています。
【カマドコオロギ】ジリリジリリ♪
あたたかいカマド(台所)で冬を越します。
【カネタタキ】チンチンチン
とても小さい虫で、声はすれども姿は見えず・・・。

 

・林や草むらで鳴いている虫
キリギリス.png

【マツムシ】チンチロリンチンチロリン♪
「待つ虫」という意味の名前。昔は、今のマツムシをスズムシ、今のスズムシをマツムシと呼んでいました。
【クツワムシ】ガチャガチャ♪
馬の口につけるクツワの音と似た鳴き声からついた名前です。
【キリギリス】チョンギースチョンギース♪
足音が聞こえると鳴きやんでしまいます。
【ウマオイ】スイッチョンスイッチョン♪
馬を追いたてる声に似ているので「馬追い」と命名されました。

 


■スズムシを飼ってみましょう。
スズムシを自宅で飼って、夜ごと涼しい音色を楽しむなんてと素敵だと思いませんか? といっても、スズムシを捕まえてくるのは至難の業。いまはペットショップで購入できます。

 

・スズムシの家
中の様子が見える、プラスチックの飼育箱かガラス瓶にいれ、暗くて涼しい、静かなところに置きます。中には市販の「スズムシマット」か、消毒済の土を敷きましょう。そして、隠れ家になる登り木や木の板を立てます。

 

・スズムシのエサ
野菜はナスやキュウリが大好物。煮干しなどの動物性のエサで栄養をあげましょう。水は霧吹きで毎日やります。

 

・環境
卵を産めるように、オス・メスで飼います。鳴くのはオスです。

 

スズムシの音色は8~10月頃まで楽しめ、卵を産んでから寿命をまっとうします。大切に飼ってあげたいですね。
なお、京都の「妙徳山 華厳寺」(みょうとくさん けごんじ)は、四季を通してスズムシを飼育し、年中虫の音が聞けるので、「鈴虫寺」と呼ばれています。

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