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2016年08月25日

赤とんぼ

「赤とんぼ」とはからだの赤いトンボの総称ですが、一般的にはトンボ科アカネ属のアキアカネを指しています。アキアカネは秋の季語として有名ですが、実はほとんどの赤とんぼが6月末から7月初めに成虫になるので、夏にもたくさん飛んでいます。赤とんぼは見る場所や時期によって種類が違うのです。

 赤とんぼ.png


■ナツアカネとアキアカネ

夏でも、町でよく見られるのが一生を低地で過ごすナツアカネです。アキアカネは夏の始めに山に移動してしまうので、低地ではみられませんが高原などに行くと元気に飛び回っています。
夏の赤とんぼは赤というより、すこし薄い色をしていますね。ナツアカネの色は真っ赤というより橙色。アキアカネも最初は橙色なのでそのように見えるのです。
夏の終わりの暑さがやわらぐ頃、成熟して真っ赤になったアキアカネが山から群れをなして下りてきます。そのため、真っ赤になった赤とんぼ、つまりアキアカネを見て「秋だな」と感じ、赤とんぼが秋の季語になったのです。

 


■日本の異名「あきつしま」の由来になったとんぼ
成熟すると赤とんぼの雌よりも雄のほうが鮮やかな赤に変化します。山から下りてきた赤とんぼの仕事は子孫を残すこと。雌雄結合したまま輪になって行動するので、いたるところでつながった赤とんぼを見かけます。
大昔、大和の国(奈良県)から国土を一望した神武天皇が「蜻蛉(あきつ=とんぼ)のとなめのごとくあるかな」(とんぼが雌雄輪になって飛んでいる姿のようだ)といわれたことから、大和の国、さらには日本の国を「あきつしま」(秋津島、蜻蛉洲)とも呼ぶようになったといわれています。

 


■とんぼが由来の言葉
改めて見てみると、日常的に「とんぼ」がついた言葉が使われていることがよくあります。どんな由来があるのでしょうか。

 

・極楽とんぼ
楽天的でのんきに暮らしている者のことをいいます。
上空(=極楽)を優雅に飛ぶトンボの姿に由来しています。ゆったりと飛ぶアキアカネがモデルという説もあります。

 

・とんぼ返り
とんぼの雄はテリトリーを持っていて、他の雄が入らないように、この縄張りを守るため巡回パトロールをする習慣があります。
飛びながら急に後ろへ身を翻して来た道を帰って行くので、目的地に着いてすぐ戻ることを「とんぼ返り」というようになりました。
また、空中で身を回転させる動きから宙返りを表す言葉としても使われています。

 

・勝ち虫
とんぼは勝ち虫ともいわれています。
真っ直ぐ前にしか進まないので「不退転」(ふたいてん=決して退却しないこと)の象徴として武士に好まれ、武具の装飾に用いられました。
また、現代でも浴衣の柄などに縁起の良いものとして描かれています。

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