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2016年11月11日

子どもの通過儀礼

日本には、季節の節目だけでなく、人生の節目でもお祝いをしたり、厄祓いをしたりする習慣があります。


■帯祝い
おなかの赤ちゃんが安定期に入る妊娠5か月目の戌の日(いぬのひ)に、岩田帯(いわたおび)と呼ばれる腹帯を巻きます。
犬が多産で、お産が軽いことにあやかった安産祈願の行事です。
岩田帯は、2メートル以上の長さの木綿を半分の幅に二つ折りにして巻きます。七五三にちなんで7尺5寸3分の長さ(約230センチ)を伝承している地域もあります。
お祝いのマナー
岩田帯を妊婦の実家から贈るのが一般的です。
今は実用的なマタニティガードルを贈ることも多いです。

 


■お七夜
赤ちゃんが生まれて7日目の夜をお七夜といいます。名前を決め、名前を書いた紙を神棚や床の間の柱に飾り、夫婦と両家の両親が集まって出生を祝います。
本来、命名書は命名した人が書きます。一般的には、市販の命名紙や半紙などの中央に赤ちゃんの名前を大きく書き、上に「命名」、左側に生年月日、右側に両親の名前と、長男、長女など続柄を入れます。
お祝いのマナー
赤飯や鯛の尾頭付き、ケーキなど祝い膳に乗せられるものを贈るか、「祝お七夜」として現金を贈ります。

 


■お宮参り


水天宮.png

 

「産土詣」(うぶすなもうで)「産土参り」といわれ、生まれた子を初めて家の外へ連れ出し、その土地を守る氏神様に報告し、健やかな成長を祈ります。今では、地元にこだわらず、有名神社を参拝する人も増えています。
一般的に、男の子は生後31、32日目、女の子は32、33日目とされますが、地方によっては、生後50日目や100日目などとするところもあります。
お祝いのマナー出産祝いを贈っている場合は、お宮参りのお祝いは省略してもよく、逆に、出産祝いをいただいた場合は、このころに「内祝い」をお返しします。

 


■お食い初め
生後100日目の子どもに、一生食べ物に困らないようにと願い、食べ物を食べさせる儀式です。正式には「養い親」が箸をとり、食べさせるマネをします。「養い親」は「長寿にあやかる」という意味で祖父母や親戚の中の長寿の人で、男の子なら男性に、女の子なら女性に頼みます。しかし、現代ではこれにこだわる必要はありません。
まず、鯛などの食べ物を口にもっていき食べさせるマネをします。そして、氏神様の境内から拾ってきた小石3個を歯ぐきに触れさせ、丈夫な歯が生えるようにお願いします。
お祝いのマナー離乳食用の食器やエプロンなどを贈ると喜ばれます。

 


■初誕生祝い


お赤飯.png

 

満1歳の誕生日を両家が集まって祝います。
この日に一升の餅をつき丸餅にして、その餅をふろしき等に包んで赤ちゃんに背負わせたり、踏ませたりするところもあります。これを、「一升(一生)餅」、「誕生餅」、「力餅」などと呼び、赤ちゃんが力強く育つように、一生食べ物に困らないようにという願いが込められています。
お祝いのマナーベビー服などの実用品を贈るのが一般的です。お返しは特に必要ありませんが、地方によってはお赤飯を配るところもあります。

 


■初節供


男の子節句.png

 

女の子は3月3日、男の子は5月5日に初めての節供を祝います。
いずれも、江戸時代に定められた五節供のうちの一つ。
3月3日の桃の節供(上巳)は、春を迎えたことを喜び、女の子の無病息災を願う厄祓い行事です。5月5日の菖蒲の節供(端午)は、男の子が強く逞しく成長して立身出世することを願う行事です。まだ、生後2か月ぐらいなら翌年に持ち越してもかまいません。
お祝いのマナー祖父母がひな飾りや五月人形を贈ることが多いです。お返しはお祝い膳でします。

 

こちらも合わせてご覧ください。
【暮らしを彩る年中行事】五節供とは/上巳:3月3日 桃の節句
【暮らしを彩る年中行事】五節供とは/端午:5月5日 菖蒲の節句

 


■七五三
成長の節目として、3歳、5歳、7歳を祝う行事です。一般的には、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳でお祝いします。


※詳しくはこちらをご覧ください。
【季節の行事】七五三

 


■成人式
満20歳になった男女が法律上でも一人前の大人として認められ、成人の仲間入りをすることをお祝いする行事です。以前は1月15日が「成人の日」として祝日でしたが、現在では1月の第2月曜日になっており、各自治体などでお祝いの行事が催されています。
「冠婚葬祭」ということばの「冠」が成人式にあたります。武家社会では「元服」といって、男の子は15歳で髪型や服装を子ども用から大人用へと改め、女の子も「髪上げ」といって13歳前後に大人の髪型にしました。
成人以降はこの「冠婚葬祭」の儀礼も大切になります。
お祝いのマナー5,000円~20,000円くらいの現金や腕時計など、社会人らしいものを身内が贈ります。いただいたら本人がお礼状を書き、大人の証を示します。


この他、通過儀礼とは違いますが、入学、進学、卒業など子どもが成人するまでは、多くの節目があります。子どもの成長の証として、一つ一つの節目を大切に祝ってあげたいですね。

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