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2017年01月23日

梅の花


大寒が過ぎもうすぐ立春という頃、春は名のみで寒い日が続きますが、それでも早春の花が春の準備をしています。関東以西は例年この頃に、春の到来を告げる梅の花が開花を始めます。梅は、「花よし、香りよし、果実よし」と三拍子揃った花木。しかも「松竹梅」と並べておめでたいもののひとつともされています。

 

梅・雪.png

 


■梅の花豆知識
・梅の開花日
気象庁では、季節の進行を調べる「生物季節観測」のひとつとして、梅の開花日を観測しています。気象庁から発表される梅の開花日とは、標本木に5~6輪の花が咲いた状態になった最初の日。標本木は白色の梅を対象としています。この観測の結果で、季節の進みの早い遅いや、気候の違いがわかります。

 

1981年から2010年の開花日の平年値は、次の通り。
1月中旬 :沖縄地方
1月末 :九州地方から四国地方、東海地方の一部、関東地方の太平洋側の地域
2月末 :中国地方から近畿地方、北陸地方の一部、関東地方北部、東北地方南部

      太平洋側

3月 :北陸地方、東北地方の一部
4月 :東北地方
4月下旬~5月 :北海道地方

 

・梅の花の特徴
梅は落葉性広葉樹で、細い枝が多く、花びらは5枚で馥郁としたよい香りがします。
分類ではバラ科の植物で、バラ科サクラ亜科サクラ属スモモ亜属に属します。
果樹として栽培される「実梅(みうめ)」と、観賞用に栽培されている「花梅(はなうめ)」に大きく分けられ、実梅だけで約100品種、花梅は約300種類もあるといわれています。
また、白梅が咲く木と、紅梅が咲く木は別ですが、中には1本の木に赤と白の花をつける「思いのまま」という珍しい木もあります。また、黄色い花をつける「蝋梅(ろうばい)」という種類もあります。

 

・「松竹梅」のいわれ
もともとは、中国では寒さに耐える「松」「竹」「梅」の3つを「歳寒三友(さいかんさんゆう)」と呼んで書画の題材としていました。
日本では、平安時代に「松」が青々とした常緑樹で不老長寿を思わせるからおめでたいものとされ、その後室町時代になってから、節目正しく真っ直ぐ伸びて風にも強い「竹」も縁起のいいものとして重宝がられました。さらに江戸時代に入ってから、寒い季節にいち早く花を咲かす「梅」もめでたいものとなり、特に新春を彩るものとして定着していきました。

 

・梅の花言葉
「高潔」「忠実」「気品」「厳しい美しさ」「あでやかさ」
冷たい空気の中、早々に凛と咲く梅の姿を表わすような花言葉ですね。

 

・自治体のシンボルにも
梅は日本全国で咲きますが、県の木、県の花としている自治体も多くあります。
県の木 : 茨城県、大分県(ブンゴウメ)
県の花 : 大阪府、和歌山県、福岡県、大分県(ブンゴウメ)

 

・「梅にウグイス」
「梅」は春一番に咲き始め、「ウグイス」は春の訪れ告げる「春告鳥」ともいわれて、共に親しまれました。「梅にウグイス」のことばの意味は「取り合わせがよい二つのもの、美しく調和するもの」。実際によく梅の木にやってくる鳥はメジロだそうで、「梅にウグイス」は日本人の早春の理想のイメージなのです。

 

梅・鳥.png

 


■梅まつり
古くから愛されてきた梅の花。全国に梅の名所もたくさんあり、各地で梅まつりも開催されています。都内で行われる梅まつりのスポットをちょっとだけご紹介します。

 

・湯島天神梅まつり(平成29年2月8日~3月8日)
学問の神様、菅原道真公を祀る湯島天神は、江戸時代から梅の名所として親しまれてきました。約300本の梅の木(白梅が8割)があり、「湯島の白梅」として有名。期間中は野点や天神太鼓、奉納演芸なども開催され、新春の東京の年中行事として賑わっています。学問の神様ということで受験生の参拝も多く、毎年境内は可憐な白梅と合格祈願の絵馬でいっぱいになります。

 

pixta_10003244_S羽根木公園の梅.jpg

 

・羽根木公園「第40回せたがや梅まつり」(平成29年2月11日~3月5日)
羽根木公園は、全体が小高い丘になっていて、紅白梅合わせて60種類以上、約650本の梅が見られます。
週末と祝日には「せたがや梅まつり」が開催され、期間中はお抹茶や甘酒がふるまわれる日があったり、筝曲演奏、太鼓、俳句会などが行われたり、植木、園芸市、物産店も出店する等大変賑わいます。

 

ちょっぴり早い春を見つけにいくのもいいですね。

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