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2016年04月20日

よもぎ・草餅

よもぎが新芽を出す春、よもぎを摘んで草餅を作ってみてはいかがでしょう。簡単な作り方をご紹介します。また、食べるだけでなく、よもぎには様々な活用法があります。

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■よもぎの特徴

3月から5月にかけて、よもぎの若芽が出る時期。土手や野原、道端でもよく見られる丈夫な多年草です。若芽には細かな毛がたくさん生えていて、綿毛をかぶったような優しい姿をしています。この若芽を摘んで草餅(よもぎ餅)や草団子(よもぎ団子)などを作るので、別名「モチグサ」とも呼ばれています。秋には、1m以上に育って茶色い小さな花をたくさんつけます。

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よもぎはわかりやすい植物ですが、キツネノボタン(毒草)の新芽やブタクサなどを間違って摘まないように注意しましょう。

 

■よもぎの効用

よもぎは、薬草としても利用されてきました。生薬としての名称は「艾葉」(がいよう)といい、煎じ薬が、腹痛や下痢、冷え性、止血、強壮などに良いとされます。ちょっとした虫刺されなどはよもぎの葉をこすりつけておくと良いともいわれます。
よもぎの葉を乾燥させ、手でもむと白い毛が残りますが、これがお灸の材料となる「モグサ」。

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また、よもぎを入れたよもぎ湯は疲労回復に良いといわれています。よもぎはそのまま入れたり、干してから入れたり、煎じたものを入れたりと、やり方はいろいろあるようです。

こうした薬効や豊かな香りから、よもぎには魔除けの力があるとされ、端午の節供には、菖蒲と一緒に菖蒲湯に入れたり、軒先に菖蒲とよもぎを飾ったりする習わしがみられます。

 

■草餅の作り方

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【材料】(約20個分のおおよその目安です)
よもぎ 200g程度
上新粉 350g
白玉粉 150g
ぬるま湯 300~400㏄(こねながら様子を見て加減してください)
あんこ、きな粉(砂糖入り)など適宜

【作り方】
① よもぎをよく洗い、あく抜き用の重曹(小さじ1)を入れた熱湯でさっとゆでます。(若い葉の部分だけを使うとほとんどあくが出ないので重曹はいりません)
② 冷水にさらした後、水気をよく絞ります。
③ ②を細かくなるまですり鉢ですりつぶします。(フードプロセッサーを使うと便利です。)
④ 大きなボウルに上新粉と白玉粉を入れ、ぬるま湯を加えながら粉をよく練り合わせ、耳たぶくらいのやわらかさになるまでこねます。
⑤ 蒸しやすいようピンポン玉くらいの大きさに丸め、上から押して少し平たくして蒸し器で15~20分ほど蒸します。
⑥ 蒸しあがった餅に③のよもぎを混ぜ入れ、全体をよくこねます。こねあがったら、好みの大きさに丸めて出来上がり。
⑦ あんこを包んだり、きな粉をかけたりしていただきます。

草餅は、きれいな緑色とほのかな野の香りが春らしい和菓子。よもぎはビタミン、ミネラルなどが豊富で、冬の間に不足した栄養素を、いち早く芽が出る野草から取り入れようとした先人の知恵も感じられます。

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