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2017年01月27日

たまご酒

寒くなると、毎年風邪が流行ります。風邪はとてもポピュラーな病気なのに風邪そのものを治す薬はありません。「風邪かな?」と思ったら、早めに暖かくしてゆっくりからだを休めるのが一番。昔ながらの「たまご酒」もおすすめです。
「たまご酒」は、昔から伝わる愛情いっぱいの家庭療法。心もからだも温まり、風邪をやっつけてくれそうです。

■卵は栄養の宝庫
卵は良質のたんぱく質が豊富です。また、卵白に含まれる「リゾチーム」という酵素は風邪薬にも使われている成分で、殺菌効果と免疫力を高める働きがあります。「風邪にたまご酒」とは単に栄養補給だけではない、理にかなった習慣だったのです。

卵は半熟が最も消化の良い状態ですから、お酒に溶かして飲むたまご酒は、効率よく栄養成分を摂取できる飲み方というわけです。また、日本酒効果で、からだも温まります。
「風邪かな?」というときにはぜひ飲んでみてください。次に作り方をご紹介します。


■たまご酒の作り方

【材料】
卵 1個、日本酒 1合(180ml)

【作り方】
①卵を溶きほぐし、日本酒と混ぜあわせます。

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②①を鍋に入れ、弱火にかけて絶えずかき混ぜます。

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③とろりとしてきたら火からおろし、砂糖または蜂蜜を加えてできあがりです。

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★ポイント
火が強いと卵が固まってしまうので、弱火で絶えずかき回すのがポイントです。
また、日本酒を牛乳に変えて、ブランデーやラム酒を加えると、洋風たまご酒になります。

お酒に弱い方や子どもには、先に日本酒を煮切ってから、使うと良いでしょう。
※煮切るとは?
酒を煮立たせてアルコール分を飛ばすこと。
酒を鍋に入れて火にかけ、沸騰したらコンロの火が鍋に入るように鍋を傾け、酒に火を移します。火を移すのが怖い場合は沸騰させるだけでも充分です。
火を入れて煮切ると香りが良くなるという効果もあります。


■世界各地のからだを温めるホットドリンク
日本のたまご酒のような習慣は世界各国にもあります。
一例をご紹介しましょう。

【フランス】赤ワインを温めて、ホットワインで
【イタリア】赤ワインを温めたホットワインに、ニッキの粉を入れる
       熱いミルクにブランデーを入れる
【ドイツ】熱い紅茶にラム酒と砂糖を入れる
【アメリカ】【スイス】熱い紅茶にウイスキーを入れる
【フィンランド】サウナに入ってからウォッカを飲み、暖かくして寝る
【オランダ】熱いブランデーに卵の黄身を入れ、かき混ぜて飲む

いずれも、熱いお酒でからだの中から温めることがよいようです。古今東西、手作りの風邪薬には計り知れない効果があるようですね。

 



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