日々の便り

2018年03月30日

七十二候「雷乃発声」。タンポポや土筆も春の風物詩

3月31日から、七十二候では「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」に入ります。冬の間は鳴りを潜めていた雷が、遠くの空でゴロゴロと鳴り始め、春の訪れを告げる頃です。「春雷(しゅんらい)」は「虫出しの雷」とも呼ばれ、冬の間、隠れていた虫たちも活動し始めます。

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桜や木蓮など、人目を惹く美しい花々が咲き誇るなか、雑草といわれる草花も春を感じさせてくれます。
その一つがどこでも見かけるタンポポ。昔から日本に生息していたタンポポは、今は少なくなり残念ながらあまり見かけられなくなりました。今は帰化種となったセイヨウタンポポがあちらこちらで黄色い花を咲かせています。子どもたちは、フワフワの綿毛に息を吹きかけて飛ばす遊びが大好き。春の楽しい遊びです。漢字では「蒲公英」と書きますが、これはタンポポを漢方薬にしたときの名前が当てられたもの。

原っぱや土手に土筆(つくし)も顔を出しています。土筆はスギナの胞子茎で、その語源には、スギナに付いて出てくるので「付く子」、袴の部分で継いでいるように見えるので「継く子」、地面から突き出ることに由来するなどの説があり、その見た目から「土筆」の字が当てられたといわれています。炒め物や佃煮などにして食べることもできますので、土筆採りも春の風物詩です。

【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【四季と行事食】山菜
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