日々の便り

2019年04月30日

風薫る爽やかな五月。新天皇即位で「平成」から「令和」へ

5月の和風月名は「皐月(さつき)」。田植えが始まる頃なので、早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され、「さつき」になったといわれます。皐月や早苗の「さ」には稲や田んぼという意味があります。
「風薫る五月」とよくいわれますが、これは漢語の「薫風(くんぷう)」を和語化したもの。初夏の爽やかな風が、草木の新鮮な香りを運んできます。

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さて、2019年5月1日、いよいよ新天皇が即位し、元号も「令和」になります。
天皇即位に際しては「即位の礼」が行われます。「即位の礼」は5つの儀式から成り、即位当日の5月1日には、宮殿正殿において「剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)」と「即位後朝見の儀(そくいごちょうけんのぎ)」が行われます。どんなことが行われるのでしょうか。

「剣璽等承継の儀」は、歴代天皇に伝わる剣璽(けんじ)と御璽(ぎょじ)、国璽(こくじ)を引き継ぐ儀式です。剣璽は三種の神器の中の天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と八尺瓊勾玉 (やさかにのまがたま)のこと 。御璽は公文書に押す天皇の印章で「天皇御璽」と刻されています。国璽は勲記(叙勲者に対して、勲章と共に与えられる証書)に押される「大日本国璽」と刻された印章です。

「即位後朝見の儀」は、天皇即位後初めて三権の長に会う儀式です。三権とは立法権・行政権・司法権を司る代表者ということで、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、最高裁判所長官になります。

また、即位後の一般参賀は、当初10月に行われる「即位礼正殿の儀」の後と検討されていましたが、なるべく早くということで、5月4日に行われるとのことです。

【季節のめぐりと暦】和風月名
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/wafuugetumei/
【暮らしの知恵】元号の豆知識
https://www.i-nekko.jp/kurashi/2019-040310.html

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