日々の便り

2019年07月26日

「土用丑の日」に夏バテ予防。納涼花火で暑気払い

土用とは、立春、立夏、立秋、立冬前の18日間(または19日間)のことをさします。季節の変わり目にあたることから様々な風習がありましたが、特に夏の土用は暑さも厳しいために重要視され、土用といえば夏の土用を指すことが多くなりました。
土用の間にめぐってくる丑の日が「土用の丑の日」。鰻やうどん、梅干しなどの「う」のつく食べ物を食べる、薬草を入れた「丑湯」に入るなど、夏バテ防止のための風習が残っています。どれか一つでも取り入れてみてはいかがでしょうか。

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また、夏の風物詩といえば「花火」。花火大会は一年を通して開催されていますが、7月、8月は特に多い時期です。なぜかというと、お盆の時期の花火には、霊を慰め無病息災を祈るという意味があり、また、暑い時期に涼しさを味わう「納涼」の意味もあるからです。夜空に色とりどりの花を咲かせる花火は、昔から日本人に愛されてきました。光の艶やかさ、音の迫力、数秒で消えていく潔いまでのはかなさが花火にはあり、それが日本人の美意識につながっているからでしょう。

都内では、7月27日に「隅田川花火大会」が開催されます。享保17年の大飢饉で多くの死者が出たため、翌年の川開きで慰霊と悪疫退散を祈願する水神祭が催され、盛大に花火が披露されました。これが「両国川開き花火」(隅田川花火大会の原型)の始まりです。この日だけでも、日本中で100件以上の花火大会が予定されているそうですが、お天気が心配です。

【季節のめぐりと暦】七十二候
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【暮らしのまつり・遊び】花火
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