日々の便り

2019年10月10日

名月と秋の収穫を祝う「十三夜」

「十三夜」は、十五夜(中秋の名月)の約1か月後にめぐってくる名月のこと。「後(のち)の月」とも呼ばれ、十五夜に次ぐ名月とされています。2019年は10月11日が十三夜です。十五夜または十三夜のどちらか一方のお月見しかしないことを「片見月」「片月見」と呼び、縁起が悪いといわれています。でも、残念ながら台風が近づいています。進路に当たる地域は、お月見は無理かもしれません。台風に備え万全の準備をしておきましょう。

月を愛でるのは無理でも、十三夜を楽しむ方法があります。十三夜は、栗や枝豆の収穫祝いでもあったため別名「栗名月」「豆名月」といい、栗や枝豆を供える習わしがあります。

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「栗」は秋の味覚の代表格。栗と日本人のつながりは古く、縄文時代にまでさかのぼり、古くは主食や救荒作物として食を支えてきました。栗ごはんもぜひ味わいたい秋の味覚。栗をむくのには少し手間がかかりますが、失敗しない栗のむき方と栗ごはんの作り方をご紹介します。
大豆も縄文時代に伝来し、古くから親しまれた大切な食料です。豆腐や納豆は毎日の食卓に欠かせません。味噌や醤油も大豆からできていますし、豆乳、おから、ゆば、きな粉など大豆から作られる加工品は、和食文化に大きな影響を与えているといえます。
栗と大豆の料理で、秋の名月に思いをはせてみるのも良いですね。

【暮らしを彩る年中行事】お月見
https://www.i-nekko.jp/nenchugyoji/otsukimi/
【食の歳時記・旬の味】秋の味覚―栗
https://www.i-nekko.jp/shoku/2018-052712.html

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