日々の便り

2020年01月01日

令和最初のお正月。「睦月」の呼び名のように仲睦まじく

明けましておめでとうございます。令和最初のお正月を迎えました。「私の根っこプロジェクト」では、令和2年も皆さまの素敵な暮らしや人生の栄養となる情報を、「暮らし歳時記」Facebookやオフィシャルサイトを通じてお届けして参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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さて、2020年は子年。本来、干支は十干と十二支を組み合わせたものなので、2020年の干支は「庚子(かのえね)」となりますが、一般的には十二支の方を指すので、子年となります。子は十二支の1番目で、動物に当てはめるとねずみになります。
中国の『漢書』では、「子」は、新しい生命が種子の中に萌(きざ)し始める状態を表しているといわれています。中国伝来の十二支は、もともと植物が循環する様子を表しているので、「子」が十二支の1番目となり、新しい物事や運気のサイクルが始まることを表します。

さて、子年生まれの人にはどんな特徴があるでしょうか。見解はいろいろあると思いますが「寝ず身(ねずみ)」にちなんで、「真面目にコツコツと働く倹約家」といわれたり、ねずみは災害に対して予知能力があるとされるので「勘が鋭く、ひらめきもあり、それを活かして難を逃れられる」ともいわれたりします。また、「適応能力が高く、コミュニケーションもうまいので、周囲の人を惹きつける」という点では、あの世界中で一番有名なねずみさんを思い浮かべてしまいます。

さて、1月の和風月名は「睦月」。いわれにはいくつかの説がありますが、親族が集まって親睦を深める、仲睦まじい月であるとする説が最も有力だそうです。また、「正月」は「一年の初めの月」という意味。「正」の字には「年のはじめ」「年があらたまる」という意味があります。一年の初めに皆が揃って楽しく過ごすときなので、「正月」も「睦月」も日本の良き伝統にぴったりの月名ですね。

そして、七十二候では「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)」です。雪の下で麦が芽をだす頃。浮き上がった芽を踏む「麦踏み」は日本独特の風習です。雪の下でも春を待つ新芽が力強く育っています。私たちも風邪などひかず、元気に過ごしたいですね。

【暮らしを彩る年中行事】お正月
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