日々の便り

2020年01月10日

「鏡開き」で無病息災。「おしるこ」と「ぜんざい」の違いは?

七十二候では、1月11日から「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」に入ります。凍った泉の下で水が動き始める頃。かすかなあたたかさを愛おしく感じる時期です。

1月11日は「鏡開き」。お正月に年神様に供えた鏡餅を下げて食べ、無病息災を願う行事です。15日などに行う地域もありますが、これは松の内を何日までとするかによって違うようです。松の内を1月7日までとする地方では11日に、関西など松の内を15日とする地方では15日に鏡開きを行う場合が多いようです。
鏡開きはもともと武家から始まった行事なので、刃物を使うのは切腹を連想させ禁物でした。木槌などを使って割るのですが、「割る」というのも縁起が悪いので、末広がりで縁起の良い「開く」を使って「鏡開き」となりました。

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鏡開きの王道餅メニューといえば「お雑煮」ですが、「おしるこ」も定番です。「ぜんざい」も同じようにお餅と小豆餡を使っていますが、「おしるこ」と「ぜんざい」は何が違うのでしょうか。
実は、関西と関東では区別の仕方が違うのでややこしい。
関西は、粒餡で汁気のあるものが「ぜんざい」、こし餡で汁気があるものが「おしるこ」、汁気のない粒餡の場合は「亀山」などと呼びます。

それに対して関東は、汁気があれば「おしるこ」で、粒餡でもこし餡でも「おしるこ」です。粒餡を使ったものを「田舎汁粉」などということもあります。「ぜんざい」は汁気がない餡にお餅や白玉を添えたものになります。
この分類でいうと、粒餡で汁気のあるわが家の場合、関西風では「ぜんざい」、関東風では「田舎汁粉」ということになります。
おしるこの他にも、「かき餅」や「餅グラタン」など、おいしいお餅レシピをご紹介していますので、こちらもご覧くださいね。

【季節を彩る年中行事】鏡開きの由来と開き方
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【季節のめぐりと暦】七十二候
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