日々の便り

2020年10月07日

二十四節気「寒露」。日本で過ごす冬鳥の来訪「鴻雁来」

10月8日は二十四節気の「寒露(かんろ)」。草木に冷たい露が降りる頃という意味です。朝晩はひんやりと冷え込むようになってきましたね。
七十二候では「鴻雁来(こうがんきたる)」に入ります。4月10日頃の「鴻雁北(こうがんかえる)」と対になり、北の方から雁が再び渡ってくる頃です。

pixta_26118795_S.jpg

日本には約500~600種の野鳥がいますが、その多くが「渡り」をします。日本で見られる渡り鳥には、①繁殖するために春から夏にかけて海を越えて渡ってくる「夏鳥」、②厳しい寒さを逃れて秋から冬に海を越えて渡ってくる「冬鳥」、③渡りの途中に日本に立ち寄る「旅鳥」、④日本国内で、南北に移動したり山地と平地を行き来したりする「漂鳥(ひょうちょう)」⑤悪天候などの影響で迷い込んだ「迷鳥(めいちょう)」などがいます。一方、スズメやカラスのようにひとつの土地にずっと住み続ける鳥を「留鳥(りゅうちょう)」といいます。

日本で見られる「冬鳥」は雁の他、ハクチョウ、ツル、カモ、ツグミなどがいます。冬鳥は、アラスカ、シベリア、カムチャッカなどで、短い夏の間に卵を産み、子育てをします。そして餌場が雪や氷で閉ざされる頃、冬でも餌の多い南へ向かって渡ってきます。「雁行」とも呼ばれる雁などのV字飛行は有名ですね。V字になって飛ぶことで、前方の鳥の作る気流に乗ることができ、効率良く飛び続けることができるのだそうです。
日本各地に冬鳥の飛来地があります。野鳥観察に訪れるのも良いですね。

【季節のめぐりと暦】二十四節気
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/

ページトップへ