日々の便り

2020年12月29日

お雑煮作りは新年に初めて汲む「若水」で

「若水」とは、新年に初めて汲む水のことで、別名「初水」「福水」といい、これを飲むと一年の邪気が祓えるといわれています。この若水を汲むのが「若水迎え」です。

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かつては、「若水迎え」は正月の行事を取り仕切る「年男」がする重要な儀式のひとつでした。「年男」は家長が務め、暮れの大掃除、正月の飾りつけ、年神様への供え物、おせち料理作り、若水迎えなど、正月全般を取り仕切っていました。
年男は、元日の早朝 、年神様のいる恵方に出かけて湧き水を汲み、途中で人にあっても口をきいてはいけないとされました。そうやって汲んできた「若水」を、まずは年神様に供え、あとは一年の邪気祓いができるとして雑煮を煮たり、お茶を淹れるのに使ったりしました。

今の生活では、湧き水を汲みに行くのはなかなかできませんね。年神様にお供えする若水も、新年最初の水道水やペットボトルの水でもかまいませんが、せめて清々しい気持ちで心をこめて汲んでみてはいかがでしょう。

【暮らしを彩る年中行事】お正月
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