日々の便り

2021年08月01日

8月1日は、「たのみの節供」で感謝を伝える日

8月の和風月名は「葉月(はづき)」。旧暦では7月が秋の初めの初秋なので、8月といえばもう仲秋。それで葉の落ちる月で「葉落月(はおちづき)」、それが転じて「葉月」になったという説が有力です。でも、実際はギラギラの太陽が照りつける毎日ですから、今風に解釈するなら、日差しを避けて木陰を求めるから葉月・・・というほうがしっくりきますね。熱中症などに気をつけて元気に過ごしたいものです。

そして、8月2日からは七十二候の「大雨時行(たいうときどきふる)」です。むくむくとした入道雲が湧きあがり、夕立を降らせ、乾いた大地を潤します。外出中に急に降られると大変ですが、夕立のあとは少し涼しく感じられたり、虹が見られたりしてうれしいこともあります。

さて、旧暦の8月1日は「八月朔日(はちがつさくじつ)」を略して「八朔(はっさく)」といいます。この時期に田んぼでは早稲(わせ)の穂が実ることから、本格的な収穫を前に「豊作祈願」と「田の実りをお供えする」という意味を込めて、「八朔節供」「田の実の節供」などといって各地で様々な行事が行われます。

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また、「田の実」を「頼み」にかけて、日頃お世話になっている人に感謝を伝える風習もあります。京都の芸舞妓は8月1日に黒紋付の正装姿で芸事の師匠や茶屋に挨拶まわりする習わしが残っています。

【季節のめぐりと暦】和風月名
【季節のめぐりと暦】七十二候
【季節の行事】八朔


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