日々の便り

2018年02月03日

「立春」から一年のスタート。「立春大吉」で厄よけのおまじない

2月4日は二十四節気の最初の節気「立春(りっしゅん)」で、春の始まりです。
旧暦では立春近くに正月がめぐってきたので、一年のスタートの時。そのため、冬の寒い時季の正月に「迎春」「新春」などのことばが使われるのです。「八十八夜」「二百十日」などの雑節も、立春が起点になっています。

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立春の早朝、禅寺では厄よけのために門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があります。この文字は縦書きにすると左右対称になることから、縁起が良く一年間災難にあわないというおまじないになりました。厄よけとして「立春大吉」の紙札を貼る家もあります。

また、七十二候では「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」になります。「東風(こち)」とは春風を表す代名詞で、春の風が川や湖の氷を解かし始める頃だという意味です。ただ、春はやさしいそよ風ばかりではありません。立春から春分の間に初めて吹く強い南風を「春一番」といいます。気象庁では風速8m以上の風が吹き、前日より気温が上がったときにこの名を使います。もともとは漁師が使っていた風を表すことばのひとつで、竜巻などの突風を伴うので警戒していたそうです。やさしげな響きとは裏腹に、実は荒天に注意を促すことばなのです。
強い春の風とともに、花粉も舞う季節です。花粉症の方はご注意くださいね。

【季節のめぐりと暦】二十四節気/立春
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/risshun/
【季節のめぐりと暦】七十二候
http://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/

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