日々の便り

2025年12月12日

もうすぐお正月。お正月はなぜおめでたいの?

12月12日から、七十二候では「熊蟄穴(くまあなにこもる)」に入ります。秋の間に食いだめをした熊がそろそろ冬ごもりをはじめる頃という意味です。

12月も半ばとなり年越しの準備をはじめる頃になりました。それでなくても忙しい年末、お正月の準備が面倒に感じることあるでしょう。でも、お正月のために用意することの一つ一つには大切な意味が込められています。あらためて少し考えてみませんか?
例えばお正月のご挨拶といえば「明けましておめでとうございます」といいますが、なぜ、おめでたいのでしょうか?それは、元旦に皆さんの家に「年神様」という新年の神様がやってくるとされているからです。

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では、年神様とはどんな神様なのでしょうか?
年神様は、日本の大切な食料である稲を守り、すべての作物を司って、1年の豊作をもたらす神様であり、私たちのご先祖様(祖霊神)でもあると考えられてきました。ですから、五穀豊穣や子孫繁栄に深く関わり、人々に健康や幸福を授けるとされています。「正月様」「歳徳神(としとくじん)」ともいわれています。
新しい年を「迎える」と表現したり、「一年の計は元旦にあり」といったりするのも、年神様を元旦にお迎えするからです。「明けましておめでとうございます」は、無事に年を越し、年神様をお迎えできたことを祝福する挨拶なのです。

大切なお客様である年神様をお迎えするために様々な正月行事や風習が生まれ、伝えられてきました。大掃除をしてしめ飾り、門松、鏡餅を飾る。おせちやお雑煮を食べる。これらはみな年神様をおもてなしするための一連のストーリーです。
そう考えると、お正月の支度一つ一つがとても大切に感じられませんか? 13日は「正月事始め」についてお伝えします。

【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らしを彩る年中行事】新年を迎える準備/お正月

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