日々の便り

2018年03月31日

意外と知らない「早生まれ」「遅生まれ」はどう決まっているの?

春爛漫の4月。和風月名は「卯月」です。空木(うつぎ)の花(卯の花のこと)が咲く季節なので、「卯の花月」を略して「卯月」という説が有力ですが、実際に卯の花が咲くのは立夏の頃。旧暦の4月1日は今年は5月15日にあたります。
また、「植月(うえづき)」が転じたという説もあります。卯月の「う」は「初」「産」を意味するという説もあり、様々な事が新しくなる4月にはぴったりですね。

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さて、新入園、新入学、新社会人など「新」の付く初々しい姿をたくさん目にする季節です。幼稚園入園・小学校入学など、子どもが小さいうちは「うちの子は早生まれだから大丈夫かしら」などと心配する親御さんも多いですね。
ところで、同級生より誕生日が遅く来るのに、なんで「早生まれ」というのだろうと不思議に思う人もたくさんいるはずです。その理由をご説明しますね。

学校教育法では「満6才に達した日の翌日以降における最初の学年の初めから」就学することになっています。ですから1月1日から4月1日までに生まれた人は、満6歳になったばかりの年の4月1日から入学になるので「早生まれ」。4月2日以降に生まれた人は翌年になるので「遅生まれ」ということになります。

でも、なぜ4月1日も早生まれなのでしょうか。なんだかキリが悪いように感じますが、実は法律上では「年齢は出生の日よりこれを起算する」となっており、誕生日の前日が年齢の満了日。4月1日生まれの人は毎年3月31日に満年齢でひとつ年を取ることになるからです。ちょっとややこしいですね。

【季節のめぐりと暦】和風月名
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/wafuugetumei/

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