日々の便り

2018年04月04日

春爛漫の二十四節気「清明」。つばめが到来する「玄鳥至」

4月5日は二十四節気の「清明」。「清浄明潔」の略で、万物がけがれなく清らかで生き生きしているという意味です。すべてのものが春の息吹を謳歌する頃、南東から吹いてくる穏やかな風を「清明風」とも呼びます。

沖縄では、この時期の大切な行事として「清明祭(シーミー)」が行われます。親戚がお墓に集まり、掃除をしてお供え物をしたあと、墓前で食事をして賑やかに先祖供養をするという、沖縄らしい和やかな行事です。清明祭は中国の「清明節」に由来しており、中国では別名「掃墓節(そうぼせつ)」といい、日本でいうお盆にあたります。気候が良く、散策に出かけ緑を満喫できる時期なので「踏青節(とうせいせつ)」とも呼ばれています。

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また、七十二候では「玄鳥至(つばめきたる)」になります。
「玄鳥(げんちょう)」とは燕(つばめ)の異名で、燕が南の国から渡ってくる頃という意味です。「玄鳥」のほか「つばくろ」「つばくら」「つばくらめ」などの呼び方もあります。燕は穀類などを食べず、作物に害を及ぼす虫などを捕食するので、益鳥として大切にされてきました。カラスなど天敵に襲われにくいためか、人家の軒先などに巣をつくるので、子育てに励む姿もよく見られますね。昔から、燕が巣をつくる家は縁起が良いと言われています。「ここなら安全」と燕が選んだ家だからでしょうか。家内安全・商売繁盛の印として燕の巣を大事にする家も多いそうです。

【季節のめぐりと暦】二十四節気
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/

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