8月18日から七十二候の「蒙霧升降(ふかききりまとう)」になります。深い霧がまとわりつくように立ち込める頃。まだ残暑は厳しいものの、早朝は空気が冷え、山間部や水辺では、あたり一面が白い霧に包まれて幻想的な風景を作り出すことがあります。
しかしながら、今年の猛暑はまだまだ続く気配ですね。
猛暑の夏、急に黒雲が空を覆い夕立になったり、また、ゲリラ豪雨になったりして、雷が発生することが多々あります。ゴロゴロ、バリバリッ、ドーンと大きな音にびっくりさせられますね。雷はどうして発生するのでしょうか。どうして大きな音がするのでしょうか。
雷は積乱雲の中で作られた巨大な電気エネルギーです。たまりにたまった電気エネルギーが地上に向かって放電されるのが落雷です。雷のもつ電気エネルギーは電圧にすると約1億ボルトといわれ、家庭で使う電気の100万倍に相当します。この巨大なエネルギーが大きな被害をもたらすのです。
この雷の被害から建物や人を守っているのが「避雷針」です。
避雷針は雷を避けるものと思いがちですが、実のところ、避雷針自体は雷を避けるのではなく、他に落ちないように雷を呼び寄せて逃がしているのです。避雷針の発明者はご存じベンジャミン・フランクリン。雷と避雷針にまつわる豆知識はこちらからどうぞ。
【暮らし知恵】道具/雷と避雷針
猛暑がおさまらないこの8月は雷も心配です。気象庁では「雷ナウキャスト」という情報提供をしています。雷の激しさや雷の可能性を1km格子単位で解析して、その1時間後までの予測を行うもので、活動度1~4で表し、10分毎に更新されます。参考にしてみるのもいいですね。
【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らし知恵】道具/雷と避雷針
2025年08月18日