日々の便り

2019年01月13日

成人式の晴れ姿「振り袖」の袖はなぜ長い?

今年は14日が成人の日(1月の第2月曜日)にあたります。二十歳の皆さま、ご家族の皆さま、おめでとうございます!成人式は「冠婚葬祭」ということばの「冠」にあたり、「元服」の儀式に由来します。もともとは小正月である1月15日に行われていました。

さて、昨年約140年ぶりに、成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正が成立しました。施行は2022年4月1日からですが、成人式を巡っても議論が続いています。18歳の1月は高校生にとっては大学受験の時期。加えて施行の年は18歳、19歳、20歳と3学年にわたる若者が対象となり、例年の3倍の成人が誕生することになります。しっかりと対応策を講じて、素敵な成人式ができるよう願っています。

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ところで、成人式といえば女性は振り袖というのが一般的ですが、普段着物を着慣れないうえに長い袖に四苦八苦している女性もいますね。なぜあんなに袖が長いのでしょう。
実は振り袖のルーツは飛鳥時代にさかのぼるといわれています。「振る」という動作には神様を呼び寄せる、厄を払うなどの呪術的な力があるとされ、「魂振り(たまふり)」(神様の魂を揺さぶること)と呼ばれていました。やがて、人に対しても思いや願いを伝えるために袖を振るようになり、若い女性は良縁を得るために袖を振り、その効果がより高まるようにと、袖が長くなっていったそうです。振り袖には婚活パワーを高めるという意味があったのですね!?

【暮らしの作法】子どもの通過儀礼
http://i-nekko.jp/sahou/tsuukagirei/child/index.html

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