3月10日から七十二候の「桃始笑(ももはじめてさく)」になります。桃の花が咲きはじめる頃という意味で、花が咲くことを「笑う」と表しているところが素敵です。春の季語には「山笑う」という言葉もあります。若葉や春の花に彩られた山々は、まるで、微笑んでいるかのような優しい表情を見せてくれます。
また、東日本大震災から明日で15年。震災支援のチャリティーソング「花は咲く」(作詞:岩井俊二/作曲:菅野よう子)が心に響きます。東日本大震災後も、熊本、北海道、能登半島など大震災が発生しており、日本のどこにいても震災の心配はあります。防災の心構えを新たに、そして復興支援も続けていきたいものです。
さて、桃の節句は終わりましたが、桃の花の見ごろはこれから。桃の原産地は中国で、日本には弥生時代には渡来していたといわれています。花や実は、中国では邪気を祓い、福を招くとされており、日本でも邪気を祓うとして行事に用いられ、女の子の幸せを願って桃の節句が祝われています。
桃の産地は、桃の花が美しい名所でもありますが、江戸時代には、鑑賞用として「花桃(ハナモモ)」が品種改良されました。
桃の花の絶景のひとつに福島県の花見山公園があります。昭和10年に花卉農家が自宅前の山を開墾して花木を植えはじめたのがはじまりで、昭和34年に花見山公園として一般開放されました。春になると花桃のほか、桜、レンギョウ、木瓜などさまざまな花が一斉に咲き乱れ百花繚乱となります。公園のまわりの里山も花があふれ、さまざまなピンクの濃淡、黄色や白の花に染められた風景は福島の桃源郷といわれています。
桃の花とともに、この時期、春を感じさせてくれる花のひとつに「菜の花」があります。
温暖な地域では2月頃から開花し、春の訪れを感じさせてくれます。一面黄色にそまる菜の花畑や、桃や桜とのコラボレーションなどで私たちの目を楽しませてくれます。
また、見るだけでなく、食べてもほろ苦い春の味を楽しめる菜の花。辛し和えやごま和えなどは定番ですね。菜の花の種類や選び方、簡単なレシピをご紹介します。
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2026年03月10日

