日々の便り

2019年10月31日

秋の味覚「柿」。どうして甘かったり渋かったりするの?

11月の和風月名は「霜月(しもつき)」。文字通り、霜が降る月ということで「霜降月(しもふりつき)」が略されて「霜月」となりました。
また、「神無月」に出雲に集まっていた神様達が帰って来る月なので「神帰月(かみきづき)」、収穫祝いで神楽を奏することが多いので「神楽月」、もうじき雪の季節がやってくるので「雪待月」などの異称もあります。

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さて、近所に背の高い柿の木があり、実がもがれることもなく赤く色づいています。「甘いのかな?渋いのかな?」とちょっと気になります。皆さまも柿の木を見て、気になったことはありませんか?なぜ、柿は甘かったり渋かったりするのでしょう。
それは、柿に含まれる渋み成分「タンニン」が口の中で溶けるかどうかによって決まります。未熟なうちは甘柿も渋柿も「可溶性」タンニンを含んでいますが、甘柿は成熟するとタンニンが「不溶性」(水に溶けない性質)になるため、渋く感じません。一方、渋柿は成熟してもタンニンが可溶性(水に溶ける状態)のままなので渋く感じるのです。

柿はビタミンCやβカロテンが豊富で、風の予防や疲労回復にもよさそうです。そのまま食べてもおいしく、また料理の素材としても使えます。柿を使ったレシピを紹介していますので、ぜひお試しくださいね。

【季節のめぐりと暦】和風月名
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【食の歳時記・旬の味】柿
https://www.i-nekko.jp/shoku/2018-052705.html
【食の歳時記・旬の味】柿のおすすめレシピ
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