日々の便り

2025年11月02日

七十二候「楓蔦黄」。晩秋を彩る世界に誇る日本の紅葉

11月2日からは七十二候の「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」になります。晩秋を彩る山々が美しく紅葉する季節です。
実は、日本の紅葉は世界で最も美しいといわれています。地球の3割は森林ですが、針葉樹林や熱帯雨林が多く、紅葉する落葉樹林がまとまっているのは、東アジアの沿岸部と北アメリカ大陸の東部、ヨーロッパの一部に過ぎず、その中で日本は、国土のおよそ7割が森林で様々な落葉樹が生えています。しかも寒暖の差があり、葉の色付きも鮮やか。このような日本の気候風土のおかげで、至るところで美しい紅葉を楽しむことができるのです。

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平安時代、貴族の間では紅葉見物が流行り、それが「紅葉狩り」のはじまりといわれています。「狩る」といっても「紅葉狩り」とは紅葉を観賞すること。狩猟をしない貴族の間では、草木を眺め自然を愛でることを狩りに例えたといわれています。

また、11月3日は「文化の日」。日本国憲法が公布された日を記念し、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日として昭和23年に制定されました。今年も多くの美術館や博物館などが入場無料になります。連休になりますので、お出かけしてみるのも良いですね。

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