11月7日は、二十四節気のひとつ「立冬」。長くて暑い夏が終わったと思ったら、あっという間に暦の上ではもう冬。衣替えが間に合っていない方も多いかもしれません。油断して風邪などひかないように気をつけましょう。
そして、七十二候では「山茶始開(つばきはじめてひらく)」になります。「つばき」と読んでいますが、ツバキ科ツバキ属の山茶花(さざんか)の花が咲きはじめる頃という意味です。昔から山茶花と椿は混同されがちですが、先駆けて咲くのは山茶花で、童謡「たき火」にも出てくる花です。「たき火」の歌の中では北風がぴーぷーと吹いていかにも寒そうです。今月3日に東京地方と近畿地方でも「木枯らし1号」が吹きましたね。冷たい北風に一気に冬の訪れを感じます。
さて、寒くなると食べたくなるものの一つが「おでん」。だし汁の中で大根やこんにゃく、たまご、ちくわなど、様々な種ものをコトコトと煮込み、しっかりと味の染みたおでんはおいしく、からだの芯まで温まります。
一口におでんと言っても、地域によってだしや種もの、食べ方などに特徴があります。例えば、私の大好きな「ちくわぶ」は、関東のおでんの特徴で、全国区の食べものではないそう。煮込まれて味が染み染みで、中がもちもちとしたちくわぶのおいしさ!ぜひ、関東以外の方にも食べていただきたいと思います。日本各地には、その地方ならではのおいしいおでんがたくさんあります。日本各地のご当地おでんを見てみましょう。
【旬の味覚と行事食】秋/日本各地のおでん
【季節のめぐりと暦】二十四節気
【季節のめぐりと暦】七十二候
【旬の味覚と行事食】秋/日本各地のおでん
2025年11月07日

