日々の便り

2026年02月01日

春の芽吹きを感じる「如月」。「初午」祭りと稲荷ずし

2月の和風月名は「如月(きさらぎ)」。中国の2月の異称「如月」を、日本で「きさらぎ」と読むようになったといいます。「きさらぎ」の由来は、寒さで衣を更に重ねて着ることから、「衣更着(きさらぎ)」というようになったという説が有力です。
その他にも諸説あり、気候が陽気になるので「気更来(きさらぎ)」「息更来(きさらぎ)」、草木が生えはじめるから「生更木(きさらぎ)」など様々です。
どれも、寒さの中にも春の訪れを感じる繊細さが感じられますね。

さて、2月最初の午の日を「初午」といいます。2026年は2月1日が初午にあたります。和銅4年(711年)2月の最初の午の日に、京都・伏見稲荷大社の地に稲荷神が降りたとされ、初午に稲荷神を祀る祭事が行われるようになったとされ、やがて全国に広まりました。稲荷の名は「稲生り」から来たともいわれ、伏見稲荷をはじめ大阪の玉造稲荷、愛知県の豊川稲荷など、各地の稲荷神社で盛大に祭が行われます。

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稲荷神社といえばキツネがつきもの。キツネは、春になると山から下りてきて田んぼのネズミを食べ、秋には山に帰ることから「稲荷神の使い」とされました。稲荷神社のキツネの像をよく見ると、口になにか咥えています。米倉の鍵や鎌、玉など神社によって違いがあるそうですが、「稲荷神の使い」として見ると納得できるものばかりです。
そのキツネの好物はネズミですが、殺生はタブーとされたため、油揚げを供えるようになりました。そこで、初午の日には油揚げや油揚げにすし飯を詰めたものを奉納するようになり、これが稲荷ずしのはじまりだといわれています。

また、初午の行事食として有名なのが、栃木県を中心に北関東に伝わる「しもつかれ」です。鮭(新巻鮭)の頭と、鬼おろしですった大根やにんじん、油揚げ、大豆、酒粕と煮る煮つけで栄養満点の郷土料理です。

【季節のめぐりと暦】和風月名
【暮らしのまつり・遊び】初午
【旬の味覚と行事食】冬/しもつかれ

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