日々の便り

2025年10月28日

七十二候「霎時施」。秋の味覚、ホクホクの「かぼちゃ」

10月28日からは七十二候の「霎時施(こさめときどきふる)」。しとしとと降り続くのではなく、時折、冷たい小雨がぱらぱらと降る頃です。古くは「霎」をしぐれと読んでいたとか。ひと雨ごとに気温が下がり、冬の足音が近づいてきます。

10月25日から11月10日までの17日間は、奈良国立博物館で「第77回正倉院展」が開催されます。正倉院宝物はおよそ1300年もの時を超えて守り伝えられてきたもので、その数およそ9000件にものぼります。
正倉院では古来、高温多湿の日本で文物を長く保存するために「曝涼(ばくりょう)」と呼ばれる虫干しが行われていました。空調設備の整った新宝庫に移された現在は、虫干しというより宝物の点検や整理などが主な作業ですが、その期間を使って毎年秋に「正倉院展」が開催され、毎年60件ほどを選んで出陳されます。

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さて、今まさにハロウィンシーズンで、飾り用の「おもちゃかぼちゃ」や「ジャック・オー・ランタン」が街を彩っているのも秋の風物詩ですね。
これらは飾り用ですが、食用のかぼちゃは追熟しておいしさが増した今が食べごろ。煮物やスープ、コロッケやサラダ、そしてスイーツとしても大活躍です。しかも、おいしいだけでなくビタミンなどの栄養もたっぷり。冬至にはかぼちゃを食べますが、風邪予防にもぴったりなのです。
かぼちゃのまめ知識やおいしいかぼちゃの選び方などは、こちらをどうぞ。
【旬の味覚と行事食】秋/かぼちゃ


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【暮らしのまつり・遊び】秋/正倉院展

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