日々の便り

2019年11月16日

七十二候「金盞香」。秋の新蕎麦がおいしい季節

11月17日から、七十二候では「金盞香(きんせんかさく)」になります。「きんせんか」といっても、春に咲くキク科のキンセンカのことではなく、水仙をさします。「金盞」とは金の盃のことで、水仙の黄色い冠がまるで金の盃のようなので、こう呼ばれます。水仙が咲き芳香を放つ頃です。水仙は12月から2月頃が開花時期で、雪の中でも咲き始めるので「雪中花」とも呼ばれます。日本各地に群生地があり、私たちの目を楽しませてくれます。

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さて、新蕎麦のおいしい季節です。
蕎麦は、産地によって夏から秋に収穫されます。いずれも収穫したては新蕎麦ですが、一般的に「新蕎麦」といえば、秋に収穫された蕎麦を指すことが多いようです。緑がかった美しい色で、香りも良い秋の新蕎麦は、江戸の頃から人気の品でした。保存方法が進化して、一年中新蕎麦のような良い蕎麦粉が手に入る今の時代になっても、やはり新物は人気があります。

各地で新蕎麦まつりも開催されています。関東では、「日光そばまつり」、「ちちぶ荒川新蕎麦まつり」などが11月17日に開催されています。
「日光そばまつり」は日光だいや川公園で、市内・県内はもとより、全国各地のそば処が出店し、自慢の味を披露するそうです。「ちちぶ荒川新蕎麦まつり」では、そば処「ちちぶ花見の里」で紅葉の山々をバックに、地元秩父の新そばが楽しめます。お近くの方は出かけてみてはいかがでしょう。

【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしの中の歳時記】水仙
https://www.i-nekko.jp/kurashi/2018-111510.html
【食の歳時記・旬の味】新蕎麦
https://www.i-nekko.jp/shoku/2018-052706.html

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