日々の便り

2020年02月29日

もうすぐひな祭り。親心あふれる「つるしびな」の由来

3月の和風月名は「弥生(やよい)」。暖かな陽気になり草木がいよいよ茂るという意味の「弥生(いやおい)」がつまって「弥生(やよい)」になったとか。
「弥(いや)」は「いよいよ」「ますます」などの意味で、「生(おい)」は、「生い茂る」というように草木が芽吹くことを表しています。
さらに、旧暦の3月は桜が咲くころなので「花見月(はなみづき)」、「桜月(さくらづき)」、「花月(かげつ)」などの別称もあります。うららかな日も増え、桜の花の便りも待ち遠しいですね。

さて、もうすぐひな祭り。
本来は「上巳(じょうし)の節供」といいますが、ひな人形を飾って、女の子の健やかな成長を願う行事として親しまれています。

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親王飾りや段飾りなどが一般的ですが、「つるしびな」というかわいいひな飾りもあります。
布で小さいお人形や細工物をたくさん作り、糸でつないでつるして飾るというもので、江戸時代から始まったといわれています。
ひな人形が流行り、富裕層のためにどんどん豪華なひな人形が作られる一方、一般庶民には高価なひな人形はそうそう買えるものではありませんでした。それでも生まれてきた子どもの幸せを願う気持ちはみな同じです。お母さんやおばあちゃんが小さな人形を作り、つるして飾ったのが始まりだそうです。

つるしびなには、生活用具から食べ物、花や動物など、さまざまな細工物がありますが、子どもが衣食住に困らないよう、その一つ一つに意味や願いが込められています。
最近は、つるしびなが人気を呼び、季節のしつらいに取り入れる方も増えています。見かけたら、その由来に思いを馳せてみてくださいね。

【暮らしを彩る年中行事】五節供とは/上巳:桃の節供
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【旬の味覚と行事食】ひな祭りの行事食
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