日々の便り

2020年03月31日

春爛漫の「卯月」。タンポポや土筆(つくし)も揺れる時季

春爛漫の4月。和風月名は「卯月」で、空木(うつぎ)の花(卯の花のこと)が咲く季節なので、「卯の花月」を略して「卯月」という説が有力です。
また、「植月(うえづき)」が転じたという説もあります。卯月の「う」は「初」「産」を意味するという説もあり、様々な事が新しくなる4月にはぴったりですね。

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桜や木蓮など、人目を惹く美しい花々が咲き誇るなか、雑草といわれる草花も春を感じさせてくれます。
その一つが、どこでも見かけるタンポポ。現在は、昔から日本に生息していたタンポポが少なくなり、帰化種となったセイヨウタンポポがあちらこちらで黄色い花を咲かせています。子どもたちは、フワフワの綿毛に息を吹きかけて飛ばす遊びが大好き。春の楽しい遊びです。漢字では「蒲公英」と書きますが、これはタンポポを漢方薬にしたときの名前が当てられたものです。

原っぱや土手には、土筆(つくし)も顔を出しています。土筆はスギナの胞子茎で、その語源には、スギナに付いて出てくるので「付く子」、袴の部分で継いでいるように見えるので「継く子」、地面から突き出ることに由来するなどの説があり、その見た目から「土筆」の字が当てられたといわれています。炒め物やつくだ煮などにして食べることもできるので、土筆採りも春の風物詩です。

【季節のめぐりと暦】和風月名
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【季節のめぐりと暦】七十二候
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