日々の便り

2020年06月09日

蛍も舞い飛ぶ「入梅」。「時の記念日」に「時」の変化を知る

6月10日は「入梅」。農作業や暮らしの大切な目安とされていた雑節のひとつです。昔は、芒種の後の最初の壬(みずのえ)の日、立春から135日目などとされていましたが、現在は太陽の黄経が80度に達した日とされています。実際の梅雨入りは各地で違い、目安とされるのは気象庁の発表する「梅雨入り宣言」です。この6月は異様に暑い日が多いですが、この後本州も次々と梅雨入りとなるようです。

「梅雨」の語源は、梅の実が熟す頃に降る雨だからという説が有名ですが、他にも素敵な呼び名があります。「卯の花腐し(うのはなくたし)」「黴雨(ばいう)」「五月雨(さみだれ)」などは、梅雨の異称。「五月雨」の「さ」は田の神様で「みだれ」には水垂れという意味もあり、旧暦5月の長雨のことを指します。

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また、七十二候では「腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)」になります。草の中から蛍が舞い、光りを放ち始める頃。昔は腐った草が蛍になると考えられていたそうです。
一時は減ってしまった蛍ですが、最近は蛍が棲息できる環境の保護や再生が進み、蛍を鑑賞する「蛍狩り」を楽しめるスポットも増えてきました。ところで蛍はなぜ光るのでしょうか。不思議ですね。そのヒミツはこちらをご覧ください。
【暮らしの中の歳時記】蛍狩り
https://www.i-nekko.jp/matsuritoasobi/natsu/

そして、6月10日は「時の記念日」。現代人は毎日「時」に追われているような気もしますが、改めて「時」について思いを馳せてみませんか?詳しくはこちらをご覧ください。
【季節の行事】時の記念日
https://www.i-nekko.jp/gyoji/2018-060710.html

昔の時間と現代の時間では、とらえ方が全く違うことに今更ながら驚いてしまいます。(※記事中でご紹介している近江神宮の「漏刻祭」は新型コロナウイルスの感染拡大予防対策のため、神職及び一部関係者のみで斎行し、時計博物館は休館中です)

【季節のめぐりと暦】雑節/入梅
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/nyuubai/l
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしのまつり・遊び】蛍狩り
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_natsu/hotarugari/
【季節の行事】時の記念日
https://www.i-nekko.jp/gyoji/2018-060710.html

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