日々の便り

2021年10月03日

七十二候「水始涸」。ユニークで美味な高級魚「ふぐ」

10月3日から七十二候の「水始涸(みずはじめてかるる)」になります。田んぼの水を抜き、稲刈りの準備をする頃。井戸の水が枯れ始める頃との説もあります。
刈り取った稲が稲木にかけられ、垣根のようにずっと続いている光景は、まさに日本の秋の原風景。農家の皆さまのご苦労が実を結び、おいしい新米になります。

さて、「ふぐ」は秋の彼岸から春の彼岸までが旬といわれる魚で、日本の冬の味覚のひとつです。9月27日には、日本で唯一のふぐ専門の卸売市場である山口県南風泊(はえどまり)市場でふぐの初競りが行われました。ふぐの競りは、他者に値段がわからないように、筒状の袋の中に手を入れて指の握り合いで価格を決める「袋競り」という特別なやり方で、今は南風泊市場だけで行われている伝統的な競りです。

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ふぐには、毒があっても何とか工夫して食べたいと、先人が努力したほど日本人を惹きつけるおいしさがあります。調理には資格が必要ですし、なかなか食べる機会の少ない高級魚ですが、最近は通販でふぐ刺しやふぐちりのセットがお取り寄せできるので、利用してみるものいいかもしれません。

また、ふぐの名前の由来など、ふぐにまつわる豆知識をピックアップしてみました。
【旬の味覚と行事食】ふぐ

【季節のめぐりと暦】七十二候
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