日々の便り

2017年01月01日

2017年は酉年。新春は「初鶏」の一声から。

明けましておめでとうございます。2017年、酉年がはじまりました。酉は十二支の10番目。動物で表すと「鳥」ではなく「鶏」のことで、ニワトリを指します。
ニワトリは、弥生時代に中国大陸から伝来したといわれ、鳴き声で朝を告げる「時告げ鳥」としての利用が主だったと考えられています。夜明け方、丑の刻(午前2時頃)に鳴くのを「一番鶏」、寅の刻(午前4時頃)に鳴くのを「二番鶏」といいます。また、元旦の鶏の第一声を「初鶏」といい、新春の季語になっています。江戸時代になると、卵を採ったり、食用にされたりと身近な生き物になりました。日本画にも多く登場し、江戸時代中期に京都で活躍した絵師、伊藤若冲も好んで描いていますね。

酉年生まれの人の特徴は、「洞察力があり、多くの才能に恵まれている。頭の回転が速く、几帳面で集中力や持続力があり凝り性な反面、こだわりが強いので理想やプライドが高く、妥協が苦手」といわれていますが、どうでしょうか。

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さて、1月の和風月名は「睦月」。いわれにはいくつかの説がありますが、親族が集まって親睦を深める、仲睦まじい月であるとする説が最も有力だそうです。また、「正月」は「一年の初めの月」という意味。「正」の字には「年のはじめ」「年があらたまる」という意味があります。

一年の初めに家族揃っておせち料理をいただいたり、初詣に出かけたりと家族で楽しく過ごす時なので、「正月」も「睦月」も日本の良き伝統にぴったりの月名ですね。

そして、今日から七十二候では「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)」です。雪の下で麦が芽をだす頃。浮き上がった芽を踏む「麦踏み」は日本独特の風習です。
雪の下でも春を待つ新芽が力強く育っています。私たちも寒さに負けず、元気で良いお正月を過ごしたいものですね。

「私の根っこプロジェクト」では、2017年も皆さまの素敵な暮らしや人生の栄養分となる情報を、「暮らし歳時記」Facebookやオフィシャルサイトを通じてお届けして参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

【暮らしを彩る年中行事】お正月
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【暮らしを彩る年中行事】十二支と方位
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【季節のめぐりと暦】七十二候
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【季節のめぐりと暦】和風月名
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