日々の便り

2020年01月31日

春の芽吹きを感じる「如月」。「椿」も見ごろに

2月の和風月名は「如月(きさらぎ)」。中国での2月の異称「如月」を、日本で「きさらぎ」と読むようになったといいます。「きさらぎ」の由来は、寒さで衣を更に重ねて着ることから、「衣更着(きさらぎ)」というようになったという説が有力ですが、その他にもいろいろな説があります。気候が陽気になるので「気更来(きさらぎ)」「息更来(きさらぎ)」、草木が生えはじめるから「生更木(きさらぎ)」など様々ですが、どの説をみても、寒さの中にも春の訪れを感じる繊細さが感じられますね。もうすぐ、立春。2月は春の芽吹きを感じ始める月です。

pixta_2857880_S.jpg

芽吹きの季節を感じさせてくれる花のひとつが、木へんに春と書く「椿」。日本原産の花で古くから愛されてきました。自生しているもののほかに江戸時代には多くの園芸品種が作られ、観賞用や茶室を彩る茶花としても親しまれてきました。
椿の種類は世界中に約6000種もあるといわれています。種類によって開花期が違い、寒い時期にも見ることができますが、多くは2月から4月ごろにかけて開花します。身近で親しまれている花なので、公園や庭園などで目にすることも多いですね。全国で椿祭りも盛んに行われます。
椿が有名な伊豆大島では「椿まつり」が1月26日から開催されています。見ごろはこれから。3月22日まで開催されるそうですが、3月下旬ごろには大島桜と一緒に楽しめるとか。春爛漫の情景ですね。

【季節のめぐりと暦】和風月名
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/wafuugetumei/

ページトップへ